ティエリー・レンヌのヴァンダンジュ

colum-3

2009年度のシャンパーニュのヴァンダンジュは、最南端のAube地方を皮切りに、ここヴァレ・ド・ラ・マルヌの ティエリー・レンヌでは9月14日よりスタートした。
生産者の言によれば、2009年のぶどうは天候に恵まれ、病害もなく、「トレボンミレジム、ボーレザン(すばらしいヴィンテージ、とてもきれいなぶどうだ)」と絶賛するほどのいいぶどうが収穫できた。

ヴァンダンジュ期間中も毎日好天に恵まれた。朝は深い霧がかかり、とくにマルヌ川の上は真っ白な帯のように重たい霧が立ち込める。これは早朝の気温が冷え込み、水面の温度差によるもので、こういう日は間違いなく絶好の晴天になるのである。
そして、本日9月24日、10日間で延べ350人を動員し、およそ10万キロ(!)のぶどうを収穫した。摘んだぶどうは、その日のうちにすぐにプレスされ、現在はタンクで発酵がすすんでいるところである。

ただし、このあとさまざまな工程を経て瓶詰めされてからもシャンパーニュは壜内2次発酵を行い、そのまま寝かせて熟成の期間を必要とする。とくに ティエリー・レンヌはプレステージシャンパン並みに5~6年の熟成をさせているので、今年のヴィンテージが味わえるのは、まだかなり先のことになりそうである。