見事な秋晴れ。気持ちも弾むヴァンダンジュ
En Champagne, il est beau temps tous les jours.

絵に描いたような青い空と白い雲。シャンパーニュは今日もいい天気!
絵に描いたような青い空と白い雲。シャンパーニュは今日もいい天気!

9月に入ってからのシャンパーニュは、うっとりするほどの好天が続いている。朝は冷え込むのだが、そういう日というのは晴れを約束されていて、太陽が昇るにつれぐんぐん気温が上昇する。
空はまさに抜けるような青空で、ぽっかりと白い雲が浮かぶ。見渡す限りのブドウ畑は、緑のじゅうたんを広げたようだ。
湿度が低いから風は爽やかで、ぼんやりと風景を眺めているだけで飽きることがない。

過去2年のフランスは不順な気候で収穫量も少なかったのだが、今年はぶどうが大きく実り、糖度もたっぷり。摘み取ったぶどうを入れるケースがあっという間に満杯になる。
これをすぐにプレスして果汁にするのだが、その仕事をするプレソワーは大量のブドウを前に大忙しだ。

 

艶々と輝くぶどうたち。太陽を浴びて糖度もたっぷりだ。
艶々と輝くぶどうたち。太陽を浴びて糖度もたっぷりだ。

シャンパーニュ・ティエリー・レンヌでは、33人の働き手を雇い、15日から収穫を始めた。
作業は順調で、友人やいとこたちも休暇を取って助っ人に来た。働き手の中にも、毎年やってくる人たちもいる。なかには25年前からとか、親子2世代に渡って、という人も。
朝、昼、晩と大勢で食事をして、わいわいがやがや。

田舎のないわたしには経験がないが、お盆やお祭りのときみたいな気がする。忙しいけれど、みんなどことなくうれしそうなのだ。
そんな雰囲気のおすそ分けに預かって、わたしもヴァンダンジュを楽しんでいる。