グルナッシュ種に特化したセミナーがあった。講師の方はフランス人だが「わたしの英語はカタラン訛りで・・・」とおっしゃる。フランス訛りとは言わない。
彼はフランス南西部ルーション地方の人だが、そうか、この地はもうスペインと国境を接している地域なのだ。
ブドウ品種の歴史をたどれば、アラゴン王国に遡る。そうかそうか、いまでこそフランスとスペインが国境をへだてているが、かつてはカタラン、スペイン語ならカタルーニャ地方として一体だったところだ。バルセロナではカタルーニャとして独立しようという機運が盛んだけれど、ブドウ品種としてはすでに一体化しているのだ。ただし、フランスではグルナッシュ、スペインではガルナッチャと呼ぶ。